境内の梅が咲き誇っています

令和の元号の由来となった梅花にちなんだ万葉集の和歌を思い起こします。

「初春の令月にして 気淑く風和ぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は佩後の香を薫らす」

綺麗な梅の花を愛でながら 美しい自然がある事 世の中が平和である事 の有難さをしみじみと実感します。

常不軽菩薩

遠い遠い昔、常不軽菩薩(じょうふきょうぼさつ)という方がいました。この方は出会う人全てに対して「私はあなたを尊敬します。 決して軽んじません。 あなたは菩薩としての修行を積んで将来必ず仏になられる人だからです。」と言って、合掌し深く頭を下げました。

 それを気味悪がって疎ましく思う人も多くいました。追い払って暴言を浴びせたり、なかには棒で殴りかかる人もいました。それでもなお常不軽菩薩はただ黙って合掌し頭を垂れるだけで、怒りや憎しみの心を持ちませんでした。そして一旦その場から逃れ、遠くから又皆に向かって「私は決してあなたを軽んじません。」と言って合掌し頭を下げるのでした。

宮沢賢治はその常不軽菩薩の事をとても尊敬していました。 そして「雨ニモマケズ」の最後に自らこう言ったのでした。

みんなに でくのぼーとよばれ ほめられもせず くにもされず そういうものにわたしはなりたい             

明けましておめでとうございます。

コロナ禍にあって世界規模で様々な変化が生じています。

より良い世の中になるよう時代時代に応じて柔軟に変わってゆくことも必要だと思います。

災い転じて福となす。となってほしいと願います。。

またコロナがあってもなかっても、いつの時代にあっても変わらないものもあります。

変わらない確かなもの。

一体それは何なのか?ひとは何を信じて生きて行けばいいのか?

それは遠い向こうにあるのではなく、案外自分のほんの身近にあるものかも知れません。